ひとり映画日記2

映画・本・イギリス(アメブロ『ひとり映画日記』から引っ越し

ヨークの写真

 2019年9月から2020年3月までイギリスのヨークにいた。留学だった。イギリスに留学をしたいという人に、ヨークはかなりおすすめの街だ。

 

 もともと、カナダとロンドンに行きたい大学があったものの、倍率も大学のレベルも高く、あっけなく選考で落ちてしまった。しかし、ここで逃したら留学の機会はもうないかもしれない。「仕方なく」、私の英語力でも受け入れてくれそうなヨークを選んだ。親からは嫌味も言われた。

 

 ヨークは、ロンドンから北へ電車で3時間ほどの場所にある。着いてすぐ、大学の学生ボランティアが出迎えてくれ、紅茶(さすが.......)やカップ麺の入ったバックをくれた。そのまま大学の寮に移動した。

Yorkshire Teaのティーバッグ。大学からのカードつき。「Once you have finished unpacking, have a cap of tea on us! From the campus and residential services teamと書いてある。

もらった紅茶のティーバッグ

 ヨークは美しい街だった。古い街で観光客が多く、「ゴーストツアー」をいたるところでやっている。ガイド曰く「ヨーロッパで最も呪われている街」だそうだ。その通りで事件が、このパブには幽霊がといった逸話がいくつもある。

 確かにヨークはゴーストが似合う。ヨークの真骨頂は霧の朝だとある日気がついた。朝早い電車に乗るため駅に向かう途中、街が霧に包まれているのを見たのだ。暗いなか立ち込める霧と街灯に照らされた道や家々はゴシック小説にでも出てきそうだった。これがヨークなんだ、と思った。

 

住宅街にある赤い屋根の家とテラス。テラスの近くに長く伸びた木がある。