2023-01-01から1年間の記事一覧
短歌(とヒプマイ)にはまったのはオフ会に行ったからだ。6月にツイッターのオフ会に参加し、そこで短歌をする人たちに会い、歌集も買った。なんだか目の前が開けていくようだった。 数週間後、本屋からの帰り道、月曜日が来るのがあまりに嫌で寂しくて、短…
この間は私の誕生日だった。誕生日プレゼントに、新宿武蔵野館で『ポトフ 美食家と料理人』を観た。Filmarksで好きなレビュアーがほめていた映画だ。 フランスの上流階級のある家。主人公の男性は美食家で、常に美味しい食事とワインを求めてやまない。映画…
やさしさだけじゃ人は愛せないから ああ なぐさめてあげられない (THE BLUE HEARTS「人にやさしく」作詞:甲本ヒロト) 職場で哀しいこと、ムカつくこと諸々あり、駅に着いた途端「人に優しく」を歌おうと思ったのだ。よく行くカラオケ屋で、歌詞を見ながら…
久しぶりに演劇を観てきた。観たのは富良野GROUP『悲別2023』@富良野演劇工場。閉鎖された炭坑に埋められたという「希望」を探しに、2023年12月再び、かつて炭坑で働いていた人たちが集う。活況を呈していた時代の炭坑の町を語る老婆のモノローグと、いまは…
前に向田邦子の小説を読んでいて、「スピッツが嫌い」という一文にあたりどきっとしたことがあった。スピッツ嫌いなの?というかこれはいつ書かれた作品? よく考えたらスピッツとは犬のことなのだった。 今日のスピッツはバンドのスピッツです。 目黒シネマ…
早稲田の文緑堂で、「アウトレット本」が売られていた。何がしかの理由で半額になっているらしい。劔樹人の『高校生のブルース』というマンガを買ってみた。 大根仁の推薦コメントにある通り、「なにもできない、なにも起きない」。表紙のかなしげな、所在な…
濃~い本を借りてきてしまった。 河出書房とは思えないカバー(失礼!)でも、このなんともいえない「濃さ」が本書! 辛酸なめ子『アイドル万華鏡』(河出文庫)。単行本は2005年に刊行されており、2000年代話題を集めたアイドル(芸能人)について短いエッ…
最近は寂しいけれど、ラジオとブログにぶつけることで気が済んでいる。 羊文学の「More than words」を聴きながら帰ってきた。自分が主人公みたいな気分になれる。ああ寂しい。
今日は定期更新のために長ーい列に並んでいた。長い長い列。どうしてこんなに多いのかと思ったら、6か月定期を買っている人は、4月に更新した場合そろそろ切れるのか。あとは、これから出張です!という感じの大荷物の人もいた。みんなとても疲れてみえる。…
コロナにかかってから、なんだか毎日とっても眠いです。やりたいことがたくさんあるのに帰ってきたらもう寝たい。なんなら職場を出たらもう寝たい。 それでも、昨日は仕事の帰りに本を買って、一晩で読んだのだった。杉井光『世界でいちばん透きとおった物語…
私の今年のベスト映画は『ケイコ 目を澄ませて』だ。これはもう揺るがないと思う。それに匹敵するくらい面白かったのが、今日観た『ほつれる』。門脇麦演じる主人公が「浮気相手」と会い、夫とかみ合わず、という様子を淡々と映し続けるとても地味な映画だ。…
体調不良で臥せっているあいだに9月が終わってしまう。9月は 向田邦子『思い出トランプ』 髙村薫『レディ・ジョーカー』 和田靜香『コンビニ店員は見たっ!~レジの裏から日本が見える~』 『ブラスト公論』 三浦しをん『極め道』 藤本和子『ブルースだって…
コーチャンフォーには思い入れがある。 たぶん全国展開している店ではないので、馴染みのない人には不思議な単語に見えるかもしれない。「コーチャンフォー」はでかい本屋。雑貨とCDも扱っている。広大な面積と豪華な内装が特徴だ。その広さゆえ、郊外にしか…
頼んでいたZineが届いた。初めて印刷所に注文し、フォトブックのテンプレートを使ってZineを作ったのだ。手書きでZineを作ったのが今年の2月。大学時代に何度もやってみようとしては、いいものなんて作れないし、面倒くさいしと思って途中で投げ出していた。…
『白ゆき姫殺人事件』を観て、いやな映画だなあと思いながら寝た。変な夢を見た気がする。本作では、とても美しい女性が殺された事件をきっかけに、その事件を面白半分に追うテレビ局のADやツイッター(なつかしの2010年代のツイッター)ユーザーらが交錯し…
久しぶりに図書館に行ったら面白そうな本が3冊くらいあって全部借りた。たしか船橋市図書館がツイッターにあげていたチャートによると、私は中原中也を読むといいらしい。詩集『汚れっちまった悲しみに......』を借りてみた。 先日、目黒シネマで観た映画が…
今日は「スカロケ」はあまり聴けなかったけれど、「ダレハナ」を聴いた。山崎怜奈さんでも嫌な気分になることはあるんだなと思った。当たり前だけれど。「自分で自分の機嫌をとる」と言っていたけれど、山崎怜奈はいつも、自分が置かれた状況を冷静に見てい…
数人で古本屋めぐりに行った。 まずは西荻窪の音羽館。Nigel Slater『Toast』と『ブラスト公論』、萩尾望都『11月のギムナジウム』。『Toast』は留学したときにクリエイティブ・ライティング(エッセイや伝記の書き方を教わるコース)の授業で読んで、いたく…
酷暑と打とうとしたら「国書」と変換される。 今日のスカロケ日報。やしろ本部長はやっぱり凄い、素敵だと思った。今日のテーマは「カサカサ民」(スカロケでは恋人がいない、いらないという人を「カサカサ民」とし、カサカサ民のためレゲエを流す日を作って…
今日もすごくつらい1日だった。本がまったく読めない。 TOKYO FMの「聴く百物語」を聴いた。『小説現代』とのコラボ企画で、怖い短編をTOKYO FMのパーソナリティが読んでいく。リリーフランキーが読んだ短編がとても短いながらすごく怖かった。SNSで知り合っ…
「バービー」を映画化するなんて、どんな話になるんだろう?やや不安を覚えながらも、『若草物語』のグレタ・ガーウィグ監督ならと楽しみにしていた。 ....「バービー」の枠を借りジェンダー不平等を描くなんて、さすがだった。映画『バービー』ではバービー…
「ヒプノシスマイク」通称「ヒプマイ」にはまって1か月経った。もとはSNSでフォローしている人が「ヒプマイ」について呟いていたことが、名前を知った最初だった。そのときは「アニメかな」と思いつつあまり気にしていなかった。その人もSNSを離れたのでそれ…
2023年7月28日 暑い。 今日は仕事でまた失敗してしまった。挽回できたけれどあまりうまくいっていない気がする。 いま通勤時に読んでいる本は『フラワーデモを記録する』(エトセトラブックス)。前にサッフォーに行ったときにもらった本だ。性暴力に関する…
2019年9月から2020年3月までイギリスのヨークにいた。留学だった。イギリスに留学をしたいという人に、ヨークはかなりおすすめの街だ。 もともと、カナダとロンドンに行きたい大学があったものの、倍率も大学のレベルも高く、あっけなく選考で落ちてしまった…
渋谷区の松濤美術館でおこなわれている『私たちは何者?ボーダレス・ドールズ』展にでかけた。修論で人形表象について書いたこともあって、見ないわけにはいかない。 ボーダレス・ドールズ 充実していて面白い展覧会だった。日本の人形文化を平安時代の「人…
昨日はラジオ『Skyrocket Company』のパーソナリティ、やしろ本部長のお誕生日だったそうだ。おめでとうございます。どんなコメントにも優しく面白く返していく最高のパーソナリティです。 今日が最終日ということで、『時をかける少女』を観に映画館に駆け…
週末は本をたくさん買った。まずは浅草でおこなわれた『Book Market』へ。ビルのワンフロアを借りてたくさんの出版社が出店しており、混雑していた。特典のバックをもらうため3冊だけ買おうと決め悩みに悩んだ。『泣ける過去問』にふふとなって買い、ナナロ…
初めて、第31回レインボー・リール東京~東京国際レズビアン&ゲイ映画祭~ に行ってきた。LGBTQを描く映画の映画祭で、今週17日までは表参道、来週は渋谷で開催される。表参道のスパイラルホールで上映された『孔雀』を観てきた。 会場の外に飾られたレイン…
今日も暑かった。なんだか全然仕事に集中できない。毎朝苦しい。 高村薫『黄金を抱いて飛べ』を読んでいる。サスペンスとのことだが、男性間の濃厚な情愛?恋愛?みたいな感情が随所にほとばしっていて人間関係も気になるところ。ひたすら暴力的で荒々しい。…
主人公の学生アンヌが語る「あのこと」。本作は中絶が違法とされていた時代における、一人の女性の体験を克明に描き出す。中絶を望んでも医師は応じてくれないため、「違法」でも処置してくれる者を探すか自分でやるしかない。「安全」な方法ではなく、痛み…