ひとり映画日記2

映画・本・イギリス(アメブロ『ひとり映画日記』から引っ越し

気づけば23時 2024.02.15

 気がついたら23時だ。仕事と引っ越しで、息つく暇がない。今日は職場にいる間にものすごく辛くなった。絶え間なく続く仕事、休み時間にかける引っ越し関係の電話、読書に集中できず延々とみるツイッター(結局再開した......)。

 

 帰りにチェーンのカフェに寄って少し休んだ。東京に来てからずっと最寄りだったこの駅が、とうとう最寄りではなくなることに寂しさを感じる(それなのに、カフェに入ったのは今日が初めてだ)。自分で思っていた以上に馴染んだ駅になっていたのだ。この駅に降り立つと帰ってきたという気分になる。引っ越し先でも好きな場所がたくさん見つけられるだろうか。

 森茉莉の『贅沢貧乏』を読み、魔利(マリア)の姿勢よあっぱれと思った。もともと裕福な家庭に育ったのが、本作を書く頃はけっこう苦労していたらしい。お嬢様育ちの苦労話にもなるはずだし、冷やかす人もいただろうが、全く意に介さず「贅沢貧乏」を貫いている。「貧乏ではなく貧乏くさいのが嫌」という魔利の美学は真似したい。傑作だと思う。