ひとり映画日記2

映画・本・イギリス(アメブロ『ひとり映画日記』から引っ越し

デモに行った日 2023.06.05

 仕事帰りにツイッターを見ていて、「入管法改悪反対」のデモが国会前であることを知った。入管法のニュース(というかほとんどのニュース)を追えていない。デモに行くのはもっと知ってから......と思っていた。けれど、このまま結局私は何もしないんじゃない? あとから何もしなかったなんて思いたくない。すぐ電車を降りて乗り換えた。

 

 デモが始まるころ国会議事堂前駅に着いた。道でビラを配っている人がいる。ビッグイシューを売っている。警官とデモの参加者が言い合っている。

 会場にはすでに列ができていた。デモなのにきれいに並んでいることがなんだか落ち着かない。警官に見られているのも。プラカードを持つ人、ペンライトを持つ人、人、人。難民支援に取り組む人や外国籍の人のスピーチが響く。文でも怒りは伝わるけれど、デモでは声の震えや顔から怒りが伝播する。コールをするのは久しぶりでちょっと照れがあったけれど、「反対」と大きく叫んだ。

 特に大学生のスピーチが胸を打った。友人との会話がきっかけで入管法を知ったこと、それからシットインに参加し支援者や難民の方に会って話したことを共有してくれた。入管法に関心をもったのは3か月前だという。この人はすごいし励まされた。私も怒りを表明していこうと思った。

 数年前、確か反戦デモに参加したときより居やすいデモだったと思う。LGBTQサークルもスピーチに来ていたようだったし、昔よりジェンダー平等の視点なども入っているように感じた(主催者の違いもあるはずだが)。

 

 デモに参加するのに「ちゃんとしていかないと」と思ってしまいやすいけれど、気軽に身一つで行けるものであっていいと思う。今日はプラカードも持たずに行ったけれど声や動作で参加した。ペンライトを配ってくれる人がいたのでもらいもした。近くの人はスマホにあるプラカードの画像を掲げていた。こんな感じでいいのだ。「ちゃんとしていかないと」と自分にプレッシャーをかけていたが、それではいつまでも始まらない。今日デモに行ってよかった。そして忘れないようにしないと。仕事帰りに「普通に」デモに行きたい。全部は地続きだから。

 あとはデモの場がよりバリアフリーかつ安全になればいいと思った。撮影OKのゾーンにも行ったが、声をかけず間近で写真を撮っていく人もいて嫌だったからだ。