ひとり映画日記2

映画・本・イギリス(アメブロ『ひとり映画日記』から引っ越し

節約術からお金を考える 2024.05.06

 友人と本屋に行ったとき、恥をしのんで友人の目の前で『月収20万円で幸せに暮らす方法』を買った。そもそもの価格が安い本だが、古本なのでさらに安くなっている。

 

 私は今年こそ貯金をしたいのだ!

 何人かの月収と支出の内訳、節約術が載っている。精神論ではなく具体的で、なぜ無駄遣いをしてしまうのかという仕組みも書かれていて実践しやすい。要は、なんでもかんでも節制するのではなく、自分が使いたいポイントにお金を使えるようにしようということだった。

 簡単なところだと、スーパーで食材を買う際に予算を決め、計算しながら買うとか。それだけのことをやってみると買いやすくなった。情けないが正直に書くと、今まで無造作に放り込んでいたものな。コンビニや自販機で気軽に買うのも積み重なると大きな出費になるとわかった。

 

 今年からライブや演劇に関心が向き出したから、一度にかかるお金の額が大きい。そのため映画通いや本の購入は抑え始めている。全部にお金を使いたいけれど、ライブや演劇は「今この瞬間」しか楽しめないという要素が大きく、それに魅了されている。だからお金を使うポイントをこちらに向けようかな。

 究極的には「無駄遣い」というものはないと言えると思う(生活費とかが確保できているうえでの話ではあるが)。ある人が漫画を30万円分買ったとして、それくらいあれば海外旅行できるのになんて言っても、その人が旅行にまったく興味がなく漫画に価値を見出しているなら、30万円が無駄だとは言えない。

 

 節約しても楽しく暮らしたいという思いと、なぜこんなに節約しなければならないのだという気持ちがぶつかり合う。日経WOMAN編集部によるこの本は、おそらく女性向けに書かれている。そこに需要があるのは、やはり女性の方が賃金が少なかったり不安定な仕事に就きやすく、収入が少ない人が多いからだろう。そして切り詰めている一方で、税金が軍事費や万博に大量に使われてたりする。いったい、いったい........と考えると虚しくなるので一旦忘れるが、忘れていればやりたい放題やられてしまう。気を保ちながらどうやって構造を変えていくか、に最終的に気持ちは行き着く。

 

 切り詰めてばかりいるのが嫌で、週末にNPOに寄付をした。ないない言いながらも私は自分の好きなことにお金を使えているのだから、稼げるようになったらマンスリーサポーターになりたい。