フェミニストソングのプレイリストを作り、イライラしたとき(それは大抵毎日だ。怒りを覚えることには事欠かない)聴いている。フェミニストソングプレイリストというのは、松田青子のエッセイ『ロマンティックあげない』にあった「フェミ曲mix」を読んでいて思いついた。ソングリストをブログで公開しよう。
1. Rina Sawayama『This Hell』
This hell is better with you We're burning up together, baby, that makes two
ラジオで流れてきて、衝撃を受けた。なんとかっこいい。マイノリティ(特に性的マイノリティ)に対し「そんなんでは地獄行きだ」という社会のなかで、ここは地獄だ、でもあなたとならマシと歌うフェミニスト・クィア・アンセム!!歌詞には「posing for the paparazzi Fuck what they did to Britney, to Lady Di, and Whitney」という部分もある。
2. ヒプノシスマイク 碧棺合歓『Independence day』
今日がそうIndependence Day 目を開いて見えるでしょ可能性
一体何と読むのか....あおひつぎ ねむ と読みます。キャラクターによるラップ。「飯炊いて待ってるだけのいい子のままで終わるの?」「私の幸せ自立しなきゃ始まんねえ」など、ずっと家に閉じこもっていた「いい娘」が「独立宣言」する歌に思える。自分の10代を思い出して泣けた。このキャラクターには兄がいるのだが、兄のマッチョなラップに対するカウンターになっているところも面白い(まあその兄の方の曲も好きなんだけど)。楽曲を提供したのはあっこゴリラ!
3. リリー・アレン『Hard Out Here』
It's hard, it's hard, it's hard out here for a bitch
「キッチンじゃなくてスタジオにいる」「私がセックスの話したらアバズレって言うんでしょ」など、女性に向けられるステレオタイプを歌詞に織り込み痛烈に皮肉る。この歌で描かれている状況がいまもなお古びないことが哀しい。
4. Awitch, NENE, LANA, MaRI, AI, YURIYAN RETRIEVER『Bad Bitch 美学』
私はヒップホップには詳しくないが、これもラジオで流れてきて好きになった。「自分で自分の荷物は持つ 気分であなたの荷物も持つ 人は助け合ってこそ長くもつ」のリリックがあまりにいい。ゆりやんレトリィバアの「一括で買ったベンツで帰宅」も痺れる。
5 gleeキャスト『Shake it Out』(フローレンス・アンド・ザ・マシーンの曲)
It's hard to dance when a devil on your back so shake him off
私はドラマ『glee』のキャストバージョンが好き。この歌を歌った回のテーマは「DV」。登場人物の一人が暴力をふるうパートナーと別れ、自己を大事にすることを取り戻す。グリーのメンバーは彼女のためにこの歌をうたう。
後半に続く