ひとり映画日記2

映画・本・イギリス(アメブロ『ひとり映画日記』から引っ越し

ヒプマイにはまって1か月経った

 「ヒプノシスマイク」通称「ヒプマイ」にはまって1か月経った。もとはSNSでフォローしている人が「ヒプマイ」について呟いていたことが、名前を知った最初だった。そのときは「アニメかな」と思いつつあまり気にしていなかった。その人もSNSを離れたのでそれきり「ヒプマイ」についての投稿は見なかった。それから数か月、SNSのオフ会に参加した時、参加者の多くが「ヒプマイが好き」と話していた。それほど面白いなら聴いてみよう。Spotifyで「ヒプノシスマイク」と検索するとたくさん曲が出てきてどれを聞いたらよいのかわからなかった。

 

アニメを観る

アマプラで1話だけ無料だったのでアニメを観てみた。でも登場人物が多くて関係性がわかりにくく、闘う時もマイクを持っているのに違和感があって、別のチャンネルに加入してまで観ようとは思わなかった。オフ会でも「アニメから入るのはやめたほうがいい」って言われたんだっけ。名前も難しくて山田家以外は覚えられそうにない。

 

Glory or Dustからシンジュク

でもなんだかここで諦めるのは寂しい。Youtubeで曲を聴いてみることにした。試しに上位に出てきた「Glory or Dust」を開いてみる。ラップには全く詳しくないけれど、なんだかかっこいい!この曲を聴いて、メンバーそれぞれに個性や「キャラ」があり、それに沿ったラップをしていることがわかった。赤い髪の会社員のような人が気になり、「ヒプノシスマイク 会社」で検索すると「Black or White」という曲が出てきた。会社員は観音坂独歩(かんのんざか・どっぽ)という名前で、けっこう大変な環境で働いているらしい。「会社員」になったばかりの私にはこの曲が妙に響いて(この曲に描かれているような酷い職場環境ではないけれど)、独歩が所属する「シンジュク・ディビジョン」の曲を聴き始めた。シンジュクには独歩のほかに伊弉冉一二三(いざなみ・ひふみ)と神宮寺寂雷(じんぐうじ・じゃくらい)という2人がいる(ほら、名前難しいでしょう!)。一二三は金髪のキラキラしたホストで寂雷は少し陰鬱な顔をした髪の長い医者。このディビジョンはどうなってるんだ。この一二三の曲がどれも派手で面白くて、嫌なことがあっても笑えたからよく聴いていた。寂雷の曲はちょっと怖くて聴けなかった。

 完全にはまったのはいつからかと考えると、「Division Battle Anthem」を聴いてからだと思う。この曲が一番好き!!声優が出るMVでは、ヨコハマ・ディビジョンの左馬刻(さまとき)演じる浅沼晋太郎があまりに格好良くて「打ち抜かれた」という感じだった。このMVを観てからは毎日、ヒプノシスマイクを聴きながら出勤するようになった。ヒプノシスマイクを聴くとものすごく早く歩ける。曲を聴いてからアニメを観ると不思議なほどすんなりと呑み込むことができた。

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ヒプノシスマイクの魅力

 ヒプノシスマイクの魅力の一つは、曲を聴くごとにキャラクターのことや過去に少しずつ触れ、想像できるところだと思う。ドラマCDを聴いていないのでわかっていない部分も多いと思うが、曲やストーリーを提供しつつ、受け手が想像できる余地をうまく残し、二次創作など受け手が「創作」する部分も大きいコンテンツなのかなと思っている。しかも「設定」がしっかりしているから、それが飲み込めれば「このキャラはこんなことしそう」と想像しやすいのだ。

 そしてどのディビジョンも3人で構成されているため、キャラクターだけでなくその関係性も考えるうえでとても楽しい。これは2人でも4人でも上手くいかなかったと思う。「兄弟の絆」を強調し勢いのあるイケブクロ、利害関係の一致したヨコハマ、バラバラでありつつ底で信頼しあっているシブヤ、穏やかな友情ともいえるシンジュク。関係性の細やかさはどこまでも考えることができるし、「どのディビジョンが好き?」というのもキャラクターや曲だけでなく「どの関係性が好き?」というところで盛り上がれると思うのだ。私はヨコハマとシブヤが好きだ。シブヤの、どの組織からも自由であらんとする精神にも憧れるし、でも組織を利用して好き勝手やってやろうとするヨコハマにも惹かれる。私は、別に仲良くしたくないけれど利害関係が合うから一緒にいる、という関係性が好きなのだ。

 

キャラクター

キャラクターでいうと、銃兎(じゅうと)、乱数(らむだ)、独歩(どっぽ)が好きだ。特に乱数の「観客が主役で自分のプライドは二の次」「自分の事情はとりあえず隠して盛り上げよう」とするプロ意識とペルソナを貫き通すところが好きだ。今日観た舞台版でびっくりするような事情が出てきて、今までの曲が違って聞こえてきてしまったのだけれど....。

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こんなにはまるとは思っていなかった。引っ掛かりを覚える部分もあるのだがそれはまた次の機会に。