ひとり映画日記2

映画・本・イギリス(アメブロ『ひとり映画日記』から引っ越し

時をかける 2023.07.20

 昨日はラジオ『Skyrocket Company』のパーソナリティ、やしろ本部長のお誕生日だったそうだ。おめでとうございます。どんなコメントにも優しく面白く返していく最高のパーソナリティです。

 

 今日が最終日ということで、『時をかける少女』を観に映画館に駆け込んだ。高校生のころのクラスメイトに教えてもらった大事な映画だ。やっぱりとても素敵な青春映画だと思った。タイムリープの力を手に入れても、それを使って何時間もカラオケで歌ったりお小遣いを使ってないことにしたりと、他愛ない行動ばかりとっているところが若い。それでも、自分がいい目を見たことで誰かが「傷ついた」ことに真琴は気がつく。まぶしい映画でありながら痛みの伴う映画だ。筒井康隆の短編はもっと素朴な話だったので、大きく設定を変えながらこんな名作にしたのは凄いなと思う。

 自分がセリフをよく覚えていることに驚いた。思えば、『時をかける少女』に最初にふれたのは映画をもとにした本だった。小学生のときに買ってもらい何度も読み返したのだ。どんな文が書かれていたのかはっきり思い出すことができた。

 終盤の無音の演出、真琴と千秋と功介の友情、ぬけるような青、奥華子の「ガーネット」。映画館で観ることができてよかった。